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知的財産トピックス

特許調査インフォメーション「スクリーニング作業における注意」

2007.5

データ転送方式に関する調査実務の中でこのような公報を見つけました。

【公開番号】特開平6−301614
【発明の名称】薬剤揮散性を有する中空繊維及び薬剤揮散方法
【目的】 本発明は、例えばシリアル転送方式のデータ転送装置において、容易に転送データの信頼性を向上することを目的とする。
【構成】 送信側では、送信バッファ21によりパラレル/シリアル変換されたデータをTXDポートへ送信すると共に、インバータINV1を介した反転データをセレクタ26a,26bから使用しない出力制御線(DTR又はRTS)に送出し、受信側では上記送信シリアルデータをRXDポートを介して受信し受信バッファ22にてパラレルデータに変換すると共に、インバータINV2を介して反転し比較部EX−ORに与え、また、上記送信側にてDTR又はRTSの何れかに送出された反転済みシリアルデータをDSR,CTS,CDの何れかを介してセレクタ27により分離し、上記比較部EX−ORにおいて上記受信後に反転されたシリアルデータとの一致/不一致を比較判断させる構成とする。

実際の内容はデータ転送方式に関するものですが、発明の名称に誤記があり、そのまま公開公報として発行され、データベースに収録されてしまったようです。(後日名称は「データ転送装置」と訂正されています。)

名称に基づいてスクリーニングをするときには、あまりにも異様な名称に対して
「なんでこんな名称の公報がヒットしたのか?」
「この出願人がこんな技術を出願してるの?」
という気持で確認する癖をつけることが大切であると思われます。

また、ヒット公報の公報番号や出願人、発明の名称を目次形式で表示する場合に、整理標準化データの内容に基づいて表示してくれるデータベースも存在します。そのようなデータベースを利用することも漏れ軽減につながる可能性があります。

もっとも、安全面を重視する調査であれば、名称だけを対象にしたスクリーニングは行わず、最低でも抄録やフロントページを対象にスクリーニングすることが大切です。

検索段階においては、以下の点で注意です。

公報上の表記を対象に検索する検索システム(例えばIPDLの公報テキスト検索)では、発明の名称を「データ転送装置」と指定しても、当該公報はヒットしません。
しかし、整理標準化データを対象にした検索が可能な商用データベースでしたら、整理標準化データにおける発明の名称を検索対象にすることにより、このような漏れは軽減されます。

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