年頭ごあいさつ|お知らせ|オンダ国際特許事務所

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年頭ごあいさつ

(パテントメディア2018年1月発行第111号掲載)
所長 弁理士 恩田誠

あけましておめでとうございます。

2017年は、トランプ米大統領就任、北朝鮮による度重なるミサイル発射、各地で相次ぐテロ、働き方改革、日経平均株価の上昇、AI・自動運転技術の台頭、衆議院選挙で自民党圧勝などが特に記憶に残る一年でした。

2017年の概況の報告及び2018年の取り組み予定

1.2017年末で、全従業員数が285名(そのうち弁理士は33名)となりました。おかげさまで大変忙しい状況が続いており、更なる増員を予定しております。2018年は新卒採用7名が決まっており、年内に300名を超える可能性もあります。所員全員の顔と名前をすべて記憶するのが、現実問題として難しくなってきました。このような状況で、組織体制を一段階上げるために様々な活動を行っています。事務系部門を業務支援本部と企画本部とに分け、本部長に若手所員を登用しました。また、所内全体での課題を検討し実施する統括・執行部や、人事に関する課題を検討する人事委員会を立ち上げました。部門長に対するマネジメント勉強会なども行っております。

2.大型の知的財産ポートフォリオの管理をご依頼いただくことが多くなりました。長期戦略に基づく同技術分野の継続的なご依頼、分割出願を多用する戦略のサポートのご依頼、特許と意匠の出願を併せてご依頼いただくケース(ハイブリッド知財戦略Ⓡ)、商標の管理を国内外まとめてご依頼いただくと共にポートフォリオの見直し(商標ポートフォリオ整理Ⓡ)を実施するケース、外国企業から日本の知的財産権の管理をすべてご依頼いただくケースなど、様々なご依頼をいただいております。
このような傾向に対応するため、例えば、所内管理システムにおいて、ファミリー案件や分割案件をツリー表示で分かりやすく表示して、関連案件を追跡しやすい仕組みを作るといった改変を行っております。今後も統一的な事務管理により、お客様に安心してご依頼をいただけるような体制を整えてまいります。

3.特許調査のご依頼が増加傾向にあります。新規分野への参入を前提とした大規模な先行技術調査のプロジェクトや、無効資料調査、外国特許調査などをご依頼いただいております。特許調査のご依頼が多いことから、国内の企業の堅調さが感じられます(逆に景気が悪くなると特許調査の依頼が極端に減少します)。
なお、2017年開催の特許検索競技大会で、知財戦略支援部 部長 畔上英樹がゴールド賞と優秀賞を受賞、また中村和外と中山雄一郎がブロンズ賞をそれぞれ受賞しました。また、団体では第4位となりました。当所全体としては、2010年以来7回目の入賞です。今後も特許調査のスキルアップに事務所を挙げて取り組んでまいります。

4.海外の特許事務所との関係強化に取り組んでいます。昨年も米国、欧州、アジア各国を訪問し、INTA, AIPPI, APAAなどの国際会議に出席するとともに、海外特許事務所の訪問、多数の個別ミーティングを行いました。当所を訪問する海外代理人の数も年々増えております。
なお、イギリスのAI Global Mediaが発行するWEB雑誌APAC-InsiderのThe 2017 Legal Awards において、当所がBest Technology IP Law Firm – Japan 及び Patent Attorney of the Year – Japanを受賞しました。昨年に続く受賞となりました。海外でも当所の認知度が上がってきたように感じております。

5.昨今のAIブームを受け、AI技術を利用した発明の特許出願のご依頼も増えつつあります。事務所全体としては、AIに関する情報を広く取り入れる活動を行ってきました。特に実務部門では、AI技術の勉強会を行い、対応能力を高めていきます。また、AIを事務管理に応用する取り組みも行っています。コンピュータによる事務作業を一部自動化するため、RPA(Robotic Process Automation)技術の導入を行います。

6.QCサークル活動を中心に、更なる業務の効率化に取り組んでいます。政府の働き方改革の流れもあり、当所でも残業管理については徹底をしております。このため、限られた時間内でいかに効率的に業務を行うかは、事務所全体の課題として取り組んでいます。一人にしかできない業務を複数人で対応可能にするための業務の2ファンクション化の実施や、テレワーク(情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方)の試行などに取り組んでいます。

最後に

趣味のマラソンについて、毎年報告させていただいておりますが、昨年はハーフマラソン大会に8回、フルマラソン大会に3回出場しました。特に、2~3月に5週連続で大会出場(全完走、自己記録更新3回)したことは、よい思い出となりました。フルマラソンでサブ・フォー(4時間未満で走ること)を目標に練習にはげんでおりますが、昨年は4時間3分(京都マラソン)とあと少しのところまできました。今年こそ達成したいと思います。所員と友人がメンバーの「オンダマラソンチーム」では、毎週日曜日の早朝練習や、リレーマラソン大会の参加(そして、大会後の打ち上げ)など、ランニングを楽しんでいます。

2018年が皆様にとってすばらしい一年でありますよう、お祈り申し上げます。