限定公開【判例研究】最近のパチンコ技術に関する裁判例のご紹介(3) 平成30年(行ケ)第10146号 審決取消請求事件(令和元年6月27日判決言渡)|知財レポート/判例研究|弁理士法人オンダ国際特許事務所

限定公開【判例研究】最近のパチンコ技術に関する裁判例のご紹介(3) 平成30年(行ケ)第10146号 審決取消請求事件(令和元年6月27日判決言渡)|知財レポート/判例研究|弁理士法人オンダ国際特許事務所

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限定公開【判例研究】最近のパチンコ技術に関する裁判例のご紹介(3) 平成30年(行ケ)第10146号 審決取消請求事件(令和元年6月27日判決言渡)

2021年11月11日掲載
弁理士 山本 実

 最近のパチンコ技術に関する裁判例をご紹介します。

平成30年(行ケ)第10146号 審決取消請求事件(令和元年6月27日判決言渡)

 

1.事件の概要

 発明の名称を「パチンコ機」とする特許出願に関し、発明特定事項の全てが何れかの引用例に開示されているものの、その組み合わせることについて動機付けがないと判断された事例。

 

2.本件補正発明

 本件補正後の特許請求の範囲は、請求項1及び2からなり、それらの記載は、次のとおり。以下、請求項2に係る発明を「本願発明」という。なお、下線は、筆者が付したものであり、相違点2及び3を示す。

【請求項1】

 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と,前記遊技領域に設けられた始動口と,前記遊技領域に設けられた大入賞口と,前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄の当否に係る抽選を行う特別図柄抽選手段と,前記大入賞口を開閉するように設けられた特別電動役物と,前記特別図柄抽選手段による抽選で大当たりに当選した場合に前記特別電動役物の作動を制御して大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と,を備えたパチンコ機において,
 前記遊技領域に打ち出された遊技球が前記特別電動役物へ向かう,少なくとも2つのルートが前記遊技領域内に設けられ,
 前記2つのルートは,共に遊技球が物理的に貯留されることなく流下可能に構成されていると共に,一方のルートに比べて他方のルートの方が,遊技球が遊技領域に打ち出されてから前記特別電動役物に到達するまでの時間が短くなるように構成され,
 前記一方のルートは前記遊技領域のうち主に左側の領域が用いられ,前記他方のルートは前記遊技領域のうち主に右側の領域が用いられ,
 前記一方のルートを流下する遊技球を検知する第1遊技球検知センサと,前記他方のルートを流下する遊技球を検知する第2遊技球検知センサと,前記大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口検知センサと,前記2つのルートのうち推奨するルートを遊技者に報知する推奨ルート報知手段と,をさらに備え,
 前記大当たり遊技制御手段は,前記大入賞口を開放するよう前記特別電動役物を作動させた後に,前記大入賞口にM個(ただし,Mは自然数)の遊技球が入賞したことを条件に前記大入賞口を閉鎖するよう前記特別電動役物を作動させるラウンド遊技を複数回行う内容の前記大当たり遊技を提供し,
 前記推奨ルート報知手段は,
 前記一方のルートを推奨し,遊技球が前記一方のルートを流下している状態で,前記第1遊技球検知センサが所定個数の遊技球を検知した後に,前記他方のルートを推奨するルートとして遊技者に報知するようにした
ことを特徴とするパチンコ機。

【請求項2】

 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と,前記遊技領域に設けられた始動口と,前記遊技領域に設けられた大入賞口と,前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄の当否に係る抽選を行う特別図柄抽選手段と,前記大入賞口を開閉するように設けられた特別電動役物と,前記特別図柄抽選手段による抽選で大当たりに当選した場合に前記特別電動役物の作動を制御して大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と,を備えたパチンコ機において,
 前記遊技領域に打ち出された遊技球が前記特別電動役物へ向かう,少なくとも2つのルートが前記遊技領域内に設けられ,
 前記2つのルートは,共に遊技球が物理的に貯留されることなく流下可能に構成されていると共に,一方のルートに比べて他方のルートの方が,遊技球が遊技領域に打ち出されてから前記特別電動役物に到達するまでの時間が短くなるように構成され,
 前記一方のルートは前記遊技領域のうち主に左側の領域が用いられ,前記他方のルートは前記遊技領域のうち主に右側の領域が用いられ,
 前記一方のルートを流下する遊技球を検知する第1遊技球検知センサと,前記他方のルートを流下する遊技球を検知する第2遊技球検知センサと,前記大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口検知センサと,前記2つのルートのうち推奨するルートを遊技者に報知する推奨ルート報知手段と,をさらに備え,
 前記大当たり遊技制御手段は,前記大入賞口を開放するよう前記特別電動役物を作動させた後に,前記大入賞口にM個(ただし,Mは自然数)の遊技球が入賞したことを条件に前記大入賞口を閉鎖するよう前記特別電動役物を作動させるラウンド遊技を複数回行う内容の前記大当たり遊技を提供し,
 前記推奨ルート報知手段は,
 遊技球が前記他方のルートを流下している状態で,前記第2遊技球検知センサが所定個数の遊技球を検知した後に,前記一方のルートを推奨するルートとして遊技者に報知するようにした
 ことを特徴とするパチンコ機。

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