2023年9月1日から、台湾意匠出願の早期審査試行プログラムが開始されました。また、同時に意匠出願の実体審査延期が可能な期間が変更されました。

1．早期審査試行プログラム導入

出願人は、以下の3つの事由のうちひとつに該当すれば、早期審査を申請することができます。なお、試行期間は2024年12月31日までです。

(1)第三者による商業上の実施行為がある意匠出願

(2)以下のデザイン賞を受賞している意匠出願

1. 台湾のゴールデン・ピン・デザイン賞（Golden Pin Design Award）
2. ドイツのiFデザイン賞（iF Design Award）
3. ドイツのレッド・ドット・デザイン賞（Red Dot Design Award）
4. 日本のグッドデザイン賞（Good Design Award）
5. 米国のインターナショナル・デザイン・エクセレンス賞（International Design Excellence Awards, IDEA）

(3)設立から8年以内の企業による意匠出願

 

2．実体審査延期制度改正

これまで、台湾の意匠出願は優先日から1年間、実体審査を延期できましたが、改正により、優先権主張の有無に関わらず、出願日から1年間、実体審査を延期できるようになりました。申請可能な時期は、出願と同時、または出願日から1年以内です。