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練習問題25(解説)

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今回の題材は、「粘着ラベル」に関するものです。
宅配便の荷物に貼り付けられる伝票は、複写式の複数の層になっており、さらに、粘着層や剥離層を備えています。最近では、個人情報保護の観点から、梱包箱を廃棄するときには、受け取り主や送り主の個人情報が書かれたラベル層を剥がし取れるようになっている伝票も使われています。
今回は「剥がし取られる表層の縁を摘みやすくした粘着ラベル」というシンプルな構成が調査対象です。シンプルな構成であるがゆえに、件数が膨大になることが予想されるとともに、用途が多岐にわたることから、手当すべき特許分類も多岐にわたることも予想されます。

それでは、題材公報、「特開2003−076276」を見てみましょう。調査対象は【請求項1】です。

【請求項1】
表側の表層と裏面の粘着層との間に、
粘着層と荷物との間の接着力よりも弱い力で剥離する剥離層を設けた複数層からなる
粘着ラベルにおいて、
周囲の少なくとも一部に、表層がその裏面側の層よりも外方に突出する突出縁を設けた
ことを特徴とする粘着ラベル。

そして、拒絶理由で示された引用文献は2件あり、2件ともに請求項1の新規性を否定するとして示されました。

引用文献1:特開平10−319847
引用文献2:特開平11−070760

皆様は、この引用文献を抽出することができたでしょうか? どのような検索戦略によりヒットさせられたのでしょうか?

143.発明の認定

まずは、調査対象とした発明の認定作業から行いましょう。調査対象となる【請求項1】の一番のポイントは、「表層の周囲の一部分に、表層裏面側の層より外側に突出した突出縁を設けた」点です。言い換えれば、「表層の縁の一部分に指で摘める突出片を形成した」といっても良いかと思います。

ここで、発明の認定に注意があります。
粘着ラベルでは範囲が広すぎて予備検索で関連性が高い文献にあたりをつけるのが困難でしょう。
そこで、題材公報の実施形態の説明で挙げられている「宅配便」の伝票に注目することで予備検索における焦点を絞ることができます。
だだし、これはあくまでも予備検索での話です。本検索でも「宅配便」の分野に視野を狭めてしまわないように注意が必要です。

 

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