外国商標出願

外国商標事始め
日本の商標制度との違い

日本にも独自の商標法があるように、外国でもそれぞれの法律により商標が保護されます。ここでは、おおまかな相違について簡単に説明します。

1.使用主義と登録主義

商標権は商標の使用によって発生するとするものを使用主義といいます。一方、登録によって商標権が発生するとするものを登録主義といいます。日本は登録主義を採用しています。米国、カナダ等は使用主義を採用しています。米国、カナダでは、将来的に使用する意思があれば出願できますが、原則として実際に使用を開始しなければ登録を受けることができません。

2.先使用主義と先願主義

同一又は類似の商標についての商標登録出願が同日に行われた場合に、先に使用を開始したものを優先して登録する制度を先使用主義(最先使用者登録主義)といい、これに対して、出願日が早いものを優先して登録する制度を先願主義(最先出願登録主義)といいます。

3.審査主義と無審査主義

出願後、商標自体が識別性を要するかどうか、他人の先願商標と類似するか否かといった実体的な審査を行うグループと、出願の形式が適法であればそのまま登録し実質的要件の有無は事後の異議申立や訴訟等で決定するというグループがあります。前者を審査主義国といい、後者を無審査主義国とします。但し、ここでいう無審査主義国には、商標自体が識別性を有するかといったいわゆる絶対的登録要件については審査を行う国を含みます。審査主義国には、日本をはじめ、アジアの主要国、ドイツ、イギリス、アメリカ等が含まれます。一方、無審査主義国の代表はフランス、イタリア、スイス等が含まれます。

4.その他

例えば、商品・役務の区分についても国際分類を採用する国と自国の分類を採用する国、一出願に多区分を包含できる国とできない国、その他様々な相違があります。各国の商標制度の概要については、お問い合わせ下さい。