商標審決レポート(SHIRTSHIRT)|判例研究/レポート|特許業務法人オンダ国際特許事務所

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商標審決レポート(SHIRTSHIRT)

2021年5月27日
弁理士 八代則子

審判番号 不服2020-002154 (商願2018-89524)
事案の概要 「SHIRTSHIRT」をその指定商品中「シャツ,開襟シャツ,ワイシャツ,ポロシャツ,スポーツシャツ」について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであって、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標とはいえないものであり、かつ、その指定商品中のいずれの商品について使用しても、商品の品質について誤認を生じるおそれもないものというべきであるとして登録すべきとされた事案
審決/判決 審決
審決日 2021年4月26日
出願人 株式会社T HOUSE
商標 SHIRTSHIRT
指定商品

第25類 ジャケット,スーツ,スカート,ズボン,スモック,コート,オーバーコート,マント,レインコート,セーター,カーディガン,チョッキ,シャツ,開襟シャツ,ワイシャツ,ポロシャツ,スポーツシャツ,ブラウス,装飾用袖口,取り外し可能なえり,取り外し可能な袖,被服用えり,ドレス,パーカー,半ズボン,ベスト,レギンス,パジャマ,バスローブ,水泳着,エプロン,襟巻き,ショール,スカーフ,手袋,バンダナ,マフラー,ソックス,帽子,サスペンダー,ベルト,革靴,サンダル靴,スニーカー,ブーツ,スリッパ

審決の内容

本願商標は、「SHIRTSHIRT」の文字からなるところ、構成各文字は同書、同大で外観上まとまりよく一体的に表されてなるものである。そして、本願商標構成中の「SHIRT」の文字が「ワイシャツ」の意味を有する英語であるとしても、上記構成においては、本願商標に接する取引者、需要者が、直ちに「SHIRT」の文字を繰り返して表したものと認識するというよりは、むしろ、その構成全体で特定の意味合いを想起させることのない一体不可分の造語として理解、認識するとみるのが相当である。
また、当審において職権をもって調査するも、本願の指定商品中の「シャツ」との関係において、「SHIRTSHIRT」の文字が、自他商品の識別力がないといえるほどに、取引上普通に使用されている事実は発見することができず、さらに、本願の指定商品の取引者、需要者が、当該文字を自他商品の識別標識とは認識しないというべき事情も発見できなかった。
そうすると、本願商標は、その指定商品中「シャツ,開襟シャツ,ワイシャツ,ポロシャツ,スポーツシャツ」について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであって、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標とはいえないものであり、かつ、その指定商品中のいずれの商品について使用しても、商品の品質について誤認を生じるおそれもないものというべきである。したがって、本願商標が商標法第3条第1項第6号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

コメント

出願人は、審判段階で

  • 本願商標は「SHIRTSHIRT」であり、これには「シャツ」等の意味はないものであるから、全体としてみたときに、指定商品「シャツ」等との関係において、識別力を有することは明らかである。
  • 本願指定商品の業界(アパレル業界)においては、本願商標を含めて、商品の普通名称を複数回繰り返して商品の内容を表示する例は、見当たらなかった。例えば、「SKIRTSKIRT」「SWEATERSWEATER」「SHOESHOE」等の商標が、「スカート」「セーター」「靴」をそれぞれ表示するものとして、業界において使用されている事実はない。

等の主張をしている。