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判例研究/レポート

米国の最近の判決

2018年7月3日掲載
弁理士 濱名 哲也

最近、米国で重要な判決が出されましたのでご紹介します。

1.OIL STATES ENERGY SERVICES, LLC v. GREENE'S ENERGY GROUP, LLC, ET(OIL STATES事件)

この事件の最高裁判決は2018年4月24日に出されました。
論点は、特許審判部が特許を無効にすることは憲法違反か否か、というものです。上告人の主張は、(1)当事者系レビューは、陪審不在であり憲法3条裁判機関ではない、(2)当該当事者系レビューが、個人の財産権(private property rights)を無効にする点で違憲である、というものです。
この主張に対して、裁判所は、特許審判部の手続きは合憲であると、結論付けました。特許権は「Public rights」であるとの理由からです。当事者系レビューは合憲と判決されたため、当事者系レビューの制度は存続することとなりました。

<参考文献>
1)Open Legal Community
http://openlegalcommunity.com/oil_states_ipr_constitutionality
2)JETRO NY 知的財産部 2018/4/24「最高裁Oil States 事件判決、IPR は合憲」
3)OSHALIANG 「U.S. Supreme Court Validates Inter Partes Review, Eliminates PTAB’s “Partial” Institution Practice」
https://oshaliang.com/newsletter/u-s-supreme-court-validates-inter-partes-review-eliminates-ptabs-partial-institution-practice/

2.SAS INSTITUTE INC. v. IANCU, DIRECTOR, UNITED STATES PATENT AND TRADEMARK OFFICE, ET AL.(SAS事件)

この事件の最高裁判決は2018年4月24日に出されました。
論点は、特許審判部は申し立てられた全てのクレームについて判決するべきであるか?というものです。この点について、裁判所は、特許審判部は申し立てられた全てのクレームについて判決しなければならないと、判示しました。

<参考文献>
1)OSHALIANG
「Upheaval in the Patent World? Potential Impact of U.S. Supreme Court Consideration of Inter Partes Review」
https://oshaliang.com/newsletter/upheaval-in-the-patent-world-potential-impact-of-u-s-supreme-court-consideration-of-inter-partes-review/
2)OSHALIANG
「U.S. Supreme Court Validates Inter Partes Review, Eliminates PTAB’s “Partial” Institution Practice」
https://oshaliang.com/newsletter/u-s-supreme-court-validates-inter-partes-review-eliminates-ptabs-partial-institution-practice/
3)JETRO NY 知的財産部
「最高裁SAS 事件判決、PTAB はIPR 申請された全てのクレームの審理が必要」

以上

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