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【弁理士コラム】〜弁理士パパの子育て奮闘記〜

2019年5月
弁理士 戸部田  学

国内特許第4部の戸部田と申します。平成17年4月に新卒でオンダ国際特許事務所に入所し、早いもので今年で15年目に突入しました。平成22年に弁理士資格を取得しましたので、弁理士としてのキャリアは今年でちょうど10年を迎えました。気がつけば、大変だった資格試験の勉強が懐かしく思えるほどの年月が経っていました。様々な経験を積みましたが、私は他の諸先生方と違い平凡な弁理士です。判例や法律等の小難しい話題でこのコラムを書き上げることは、私にとって至難の業です。したがいまして、小学5年生の長男と小学3年生の次男の子育てに奮闘する弁理士パパの姿についてお話したいと思います。

人工知能(AI)をはじめとした科学技術が飛躍的に発展しているにも関わらず理工系離れが進んでいる、そんな日本の未来を憂う今日この頃。2人の息子にはぜひとも理工系の道に進んでもらいたいと思っています。そこで、妻と共に息子たちの理工系化計画に乗り出しました。名付けて、「お理工(おりこう)さん計画」。

まず、遊びの延長で理工系に興味を持ってもらいたいと思い、最近流行りのロボットプログラミングの体験教室に連れて行きました。体験教室では、2人ともロボット作り・プログラム作りに直ぐに夢中になり、予定時間を過ぎても居残りでプログラミングを楽しんでいました。その帰りの道中、息子たちから「次の教室はいつあるの?」と聞かれたので、「プログラミングやりたいの?」と質問すると、「絶対やる!!!」と力強く答えるのを見て、「お理工さん計画始動!」と心の中でガッツポーズ。と、計画が順調に滑り出したかに見えたのですが、いきなり問題が勃発。ロボットプログラミング教室は、推奨年齢が小学3年生以上だったため、当時小学1年生の次男が始めるにはハードルが高かったのです。しかし、「絶対やる!!!」と答えた時の次男のキラキラした目を思うと、通わせてやりたい気持ちでいっぱいでした。交渉の末、私が毎回次男を補佐するという条件の下、入学できることになりました。その結果、子どもだけの教室に大人の私が1人。なんとも、おかしな状況となってしまいました。

私は、子ども向けのプログラミング教室だから「簡単だろう」と甘くみていました。しかし、実際には、ライントレース自動車や衝突回避自動車といった大学の研究で行うような高度な内容でした。さらに驚きだったのは、このような高度な動きをするロボットを、簡単なブロックと簡単なプログラムによって実現していることでした。使用するプログラミング言語もビジュアルプログラミング言語というもので、『1秒待つ』、『モータを正転させる』といった命令の書かれたブロックを組み合わせていくことで、プログラムが完成するという非常に分かりやすいものでした。このビジュアルプログラミング言語では、私が勉強したC言語のように、英語のつづりを1文字間違えるとエラーになるといったことが起きません。そのため、息子たちは全く抵抗を持つこと無く、プログラミングに直ぐにのめり込んでいきました。教室に通う前までは、ちょっと上手くいかないと、投げ出したり、私を頼っていた息子たちでしたが、プログラミング教室では、ロボットがなかなか思うように動かなくても、投げ出すことなく自分自身で試行錯誤を重ねていました。「あ!タイヤを動かす向きが反対だった」とか「タイマを入れるのを忘れてた」などと自分で間違いに気付き、プログラムを少しずつ修正していました。そんな風に悪戦苦闘して思い通りにロボットが動くようになったときには、毎回目をキラキラ輝かせて自慢気に完成したロボットを見せてくれました。そんな息子たちの成長を間近で見て、涙腺のぶっ壊れたアラフォーパパは涙をこらえるのに必死でした。

ロボットプログラミング教室は、私自身も息子たちと一緒に楽しむことができ、大学のときに苦手だったプログラミングにも夢中になることができました。時には息子たちよりも私の方が夢中になっていたことも。夢中になり過ぎて必要以上に口出ししてしまい、長男に「パパは口出さないで!」と注意されることも。しかし、息子たちが一生懸命物づくりに取り組んでいるところを間近で見ることができ、そんな息子たちをいっぱい誉めてあげることができたので、次男の補助という形で参加できたのは本当にラッキーでした。

ロボットプログラミング教室は、「お理工さん計画」に最適だなと思っていたのですが、新たに始めたスポーツ少年団のサッカー部の練習が忙しくなったため、苦渋の決断の末、ロボットプログラミング教室を辞めることになってしまいました。それは非常に残念でしたが、理工系には、研究するための体力、忍耐力、集中力が必要だと思いますので、サッカーによってそれらを鍛えられるはずとポジティブに捉えています。

私はというと、サッカー未経験者だったのですが、なぜかパパさんコーチとして練習に参加することになり、審判の資格まで取ってしまいました。サッカーでもまたも息子たちと一緒に習い事に参加することになりました。ただ、今回はパパさんコーチとして参加しているので、遠慮無く口出しすることができます。下手なのにコーチと呼ばれる切なさはありますが、息子を含めて子どもたちと一緒にサッカーをするのは楽しくて仕方ありません。とくに普段デスクワークばかりで運動しない私にとっては週末のサッカーが良い運動になっています。

「お理工さん計画」はというと、プログラミング教室に通ったおかげか、物づくりが好きになった息子たち。家でもロボットプログラミングを実践したり、鈴鹿サーキットに行ってレーシングカーの組立体験をしたりしています。中でも驚いたのが、息子たちが段ボールを使ってミニ四駆のコースを作ってしまったことです。そのコースを使ってミニ四駆で遊んでいる息子たちを見て、息子たちの「お理工さん計画」が順調に進んでいるなと実感する今日この頃です。
息子たちの高校受験、大学受験までにはまだまだ時間がありますので、あの手この手でさらに「お理工さん計画」を進めていきたいと思っています。また機会がありましたら、私たち夫婦の「お理工さん計画」の経過をお話したいと思います。

以上

2019年5月発行 第115号

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