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特許調査トレーニング 練習問題1(検索式の例)

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5.練習問題(1)における発明の認定

皆様、検索式をご検討いただいたでしょうか。

くどいようですが、大切なことなので繰り返しお伝えいたします。
先行技術調査を行なう場合は、時間的負担を軽減するために母集団を絞り込む必要があります。母集団を絞ると的を外すリスクが高まります。従いまして、調査対象についての認定によって調査結果が大きく影響されます。

さて、練習問題(1)の概要は以下のとおりでした。


光透過率を制御可能な画素を2次元的に配列して成り、表示すべき画像を2次元的な透過率分布として表示可能な空間変調素子と、
赤色光を発光するR−LED、緑色光を発光するG−LEDおよび青色光を発光するB−LEDを同一基板上に配してなり、上記空間変調素子の背後の、上記空間変調素子近傍に配備される光源基板と、
上記空間変調素子に、表示すべき画像の画像情報を入力させる画像情報入力手段と、
上記R,G,B−LEDの点滅を、色単位で行う光源駆動手段と、
表示すべき画像に応じて上記画像情報入力手段を制御するとともに、上記空間変調素子に表示される画像に応じ、光源基板における各色LED群の点滅を色単位で制御する制御手段を有することを特徴とする画像表示装置。


この発明をどのように認定しましたか?
構成を見ると、「空間変調素子」「光源」「画像情報入力手段」「光源駆動手段」を備えた「画像表示装置」となっており、これだけでは漠然としてポイントが絞れません。

認定を行なうには、従来技術とその課題を把握する必要があり、それらとの対比を意識して、発明を認定する必要があります。
図1をご覧ください。

図1
図1.問題1の発明の認定

構成上の差異が明確になるとともに、今回の発明のポイントが「空間変調素子」と「光源」の制御方法であることが鮮明となりました。

図2に、ポイントとして抽出される概念を整理しておきます。

図2
図2.問題1の発明ポイントの整理

6.練習問題(1)について検討した検索式

ポイントが整理できたところで、弊社スタッフが立案した検索式とその評価について紹介いたします。

評価方法としては、再現率と適合率による客観的評価を採用しました。
再現率・・・意図する公報のうちヒットさせることができた公報の比率
適合率・・・作成した母集団に対して有効だと判断される公報(本シリーズの場合は審査官引用の公報)の比率
と定義します。

前回、特許調査における網羅性と効率の関係をお話しましたが、これらは再現率と適合率で表すことができます。つまり、再現率が高ければ網羅性が高いということになり、適合率が高ければ効率的な調査を行なうことができるということになります。

本シリーズでは、検索式をコマンド用いて表現します。使用するコマンドの意味は以下のとおりです。
【特許分類の指定に関するコマンド】
・FI = ファイルインデックス指定
・FT = Fターム指定
・分類末尾に付与される「$」は、階層検索の制限を意味します。

【キーワード指定に関するコマンド】
・主要部=発明の名称、要約、請求項中のキーワード指定
・全文=公報全文中のキーワード指定
・[A](nN)[B] = キーワード群Aとキーワード群Bとが前後の位置に関係なくn文字以内に近接しているものを意味します。

 

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