システム開発・運用部門|オンダ国際特許事務所|世界を見据えた知財戦略

システム開発・運用部門|オンダ国際特許事務所|世界を見据えた知財戦略

アクセス

付加価値の高いITソリューションで所内の様々なニーズに対応

オンダ国際特許事務所では10名を超える専門のSE(システムエンジニア)を抱えたシステム開発部門を有し、
情報インフラの整備はもちろんのことセキュリティへの対策、
さらに特許事務所ならではの独自のソフト開発と業務の効率化を実現しています。

1.リスク管理

情報セキュリティ対策

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お客様の大切な知的財産を守ることは、特許事務所の責務です。
増大する情報セキュリティリスクを管理し、リスクの低減・回避を図るため、組織的な対策を講じます。

外部からの攻撃対策

標的型攻撃に備える模擬訓練

約2ヶ月に一度の割合で、所員に対し標的型攻撃の疑似メールを発信、適切な対応がとれたかどうかを判断するといったような攻撃メールの見分け方・対処法を指導する訓練を実施。所員のセキュリティ意識の向上と定着を図っています。

所内ネットワークに侵入時の出口規制

機密情報の漏洩に対する防御策として、外部への通信は随時監視。不正な通信を感知すると、これを検出しネットワークを遮断する仕組みを整備しています。

システムやソフトウェアの常時最新化(アップデート)
専門スタッフによるアップデート漏れ防止
ウィルス対策ソフト、外部サイトへのアクセス制限

内部からの漏洩対策

端末の操作ログ記録による不正防止
お客様情報へのアクセス制限

同じ所内であっても、所員は自分の担当するお客様以外の未公開データにはアクセス不可とするシステムを構築・運用しています。

USBデバイスの接続制御・持ち出し管理
メールの誤送信対策
所員へのセキュリティ教育の徹底

災害対策

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知的財産権の出願、権利の維持には期限管理がつきものです。
仮に被災したとしても、業務への影響を最小限に抑え、可及的速やかにサービスを復旧・再開できるよう対策・訓練を行っています。

東京・岐阜2拠点によるデータの遠隔バックアップ

災害等により、いずれかのオフィスが機能停止しても、速やかに業務の再開・継続が可能です。

年2回の災害復旧訓練の実施

災害時にもスピーディーにデータを復元できるよう、災害を想定したデータ復旧訓練を年に2度実施しています。

作業中データのバックアップ漏れ防止対策

作業中のデータのバックアップは、担当者任せにしません。管理部門が常時バックアップ状況を監視し、適切なバックアップを担当者に促します。

緊急時の所内システムへの安全な接続体制

災害をはじめとした緊急事態に、自宅から所内へセキュアに接続し、継続して業務を遂行できる環境を整備しました。所内への安全なアクセスに加え、自宅PCに潜在するリスクを所内ネットワークに持ち込ませない防衛対策も実施しています。

2.所内でのソフト開発/知財業務へのRPA活用

明細書チェックのための独自ソフトウェア開発

思い込みや見落としを防止するため、チェックソフトを独自で開発し運用しています。
180項目以上のチェックを重ね、明細書のケアレスミスを防止しています。

チェック項目例

製造物責任法(PL法)対応のための禁止ワード/お客様ごとの禁止ワード/共通禁止ワード(3,000語登録済)/「前記」の記載が示す用語の有無/3行革命(一文が3行以内)/図面チェック/曖昧表現/部材番号/商標を一般名称と誤用/誤記項目/マルチクレーム/請求項にない部材名称/部材番号重複 など

RPAの活用による効率化

オンダ国際特許事務所ではRPA(Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション)を
積極的に導入・活用し、数多くの事務管理業務の自動化を進めています。

RPA活用例1 <お客様への納品データ自動作成>

お客様への電子データの納品については、お客様ごとに様々なご要望があります。電子データで納品して欲しい書類の種類・納品のデータ形式・フォルダやファイル名の付け方・フォルダへのデータの分け方・圧縮形式等、お客様ごとに納品に求められるルールは多種多様です。

従来は、事務担当者がお客様ごとの納品マニュアルや規定から必要なルールを一つひとつ確認しながら、指定形式で出力し納品データを作成していました。しかし現在はこの納品データの多くをRPAにより自動作成させ、担当者は例外処理のみを補助的にサポートするだけでよく、大幅に事務作業の負荷を軽減しました。

RPA活用例2 <審査請求期限の年次チェック>

毎年、当所の管理システムに登録されている特許出願案件の内容(審査請求日・出願人・発明の名称等)と、市販の特許情報検索システムに登録されている内容(審査請求日・出願人・発明の名称等)が異なることなくすべて一致しているか確認するため、データと照合しながらチェック作業を行います。従来は、毎年3,000件あまりのデータの目視によるチェックでしたが、現在はこのデータ照合作業をRPAにより自動化に成功しました。

RPA活用例3 <所内管理システムへの各種書類のイメージ登録>

所内の管理システムに、お客様とのやりとりで使用した資料やチェックリストなど各種の書類を、案件ごとに画像データとして登録しています。スキャンデータを所定のフォルダに保存するだけで、RPAが自動でイメージ登録作業を行います。

RPA活用例4 <訴訟・鑑定・各種相談等の案件登録処理>

訴訟や鑑定、見解書作成、各種相談等の案件については、所内の管理システム、イントラシステムへの登録、案件によってはExcelへデータ入力を行います。さらに包袋の表紙作成のためWordにも入力作業が発生していました。RPAにより、ひとつのシステムへの登録だけで、双方の関連システムへデータ登録、ファイルへの書き込みが一括処理され、さらに担当者へのメール配信に至るまで一連の作業を自動化しています。

その他、RPAにより自動化された事務管理業務の例 (抜粋)
  • チェック用願書データの出力・印刷
  • 公開情報の所内データベースへの入力処理
  • 所内・部内会議用資料の自動作成
  • 外部メールサーバからのメールアドレス抽出処理

20以上の事務管理業務をRPAにより自動化し、コスト削減のみならず事務品質の大幅な改善、処理能力アップにつなげています。(2019年7月現在)